『フラワーショウ!』感想、この世は色鮮やかな世界

2019年1月2日水曜日

映画

t f B! P L

機会がなく見ずじまい。
無名の女子が必死になって美しい庭を作るサクセスストーリー。
頑張る姿は年齢性別関係ないですね。
動画配信サイズで配信されていたので、今回は映画『フラワーショウ!』見てみました。

作品情報

原題:Dare to Be Wild
製作年:2014年
製作国:アイルランド
配給:クロックワークス
上映時間:100分
監督・脚本:ヴィヴィアン・デ・コルシィ
出演:エマ・グリーンウェル、トム・ヒューズ、クリスティン・マルツァーノ他

あらすじ

アイルランドの田舎町出身のメアリー(エマ・グリーンウェル)は、有名なガーデンデザイナーのシャーロット(クリスティン・マルツァーノ)の助手になる。彼女は自分がデザインした庭で世界を変えることを夢見ていたが、シャーロットにデザインノート奪われた上に、解雇されてしまう。その後メアリーは、ダメもとで「チェルシー・フラワーショー」に参加する。
(シネマトゥデイ)

感想

面白かった。
派手さは無いけど、それぞれ大事なシーンで映る景色だったり植物の色が鮮やかで、綺麗だった。
舞台となっているのはアイルランド。
アイルランド人はケルト民族の末裔であり、アイルランドにはケルト神話がある。
幼いメアリーが森を抜けてたどり着くストーストーンサークルの妖精の地。
アイルランドの豊かな自然が、メアリーの庭づくりの原点になっていると言える。

アシスタントとして働き始めて、自分が築き上げてきたものを奪われ、ぼろきれみたく捨てられるのは、胸が痛んだ。
才能はないのに、悪用したり盗むのは上手い。
世の中、そんな人間は少なくないよね。

そのおかげでメアリーはチェルシーフラワーショウに応募しようと決めたわけで、逆転の発想で捉えると、人生の転機だったわけだ。

紙切れに書き留めたスピーチ原稿が、メアリーの人生を引き寄せていく。
まさにこれは、引き寄せの法則なんじゃないかと思ってしまった。
フラワーショウに応募するために、願書を入手する必要があったし、また願書も簡単に入手することができない。
仕事を失ってるからお金がなくて家賃の取り立てに怯えたり、電話止められたり…
近くにあるお店に行って、電話を借りて願書のお願いをする姿が印象的だった。

念願の願書を手に入れ、(マリーゴールドありがとう!)書類審査に通ったあとも野草や石垣を作る職人の手配。特に大変だったのはお金。
参加するために25万ポンド(1ポンド139円で計算した場合、約347万円。当時の相場が190円台と考えると、更に高く470万円強)
高額だし、参加費以外に輸送費や別途経費がかかるわけで、概算金額を考えるだけで頭が痛くなった。

植物を移動させるためには、植物学者であるクリスティンの協力が必要なんだけど、彼は緑化計画遂行中。
メアリーの庭造りには目もくれない。
クリスティンの考え方が凝り固まっていてちょっと面倒くさい感じだった。

緑化計画のために、エチオピアに行くクリスティンの後を追って、メアリーがアイルランドを飛び出す。
人生かかってるから頑張るよね。

エチオピアの景色を身体で感じながら、きっとメアリーは自然の持つパワーを受け取ったのか、悟りを得たのか。
エチオピアに来て彼女は生まれ変わったみたい。
アイルランドに帰ると、スポンサーになってくれる人が現れて、25万ポンドの用立てもできたし、クリスティンも手伝ってくれることになった。
物事の流れが、メアリーに味方してくれているみたいに。

そしてチェルシーフラワーショウに、メアリーのアイディアノートを奪ったシャーも出場していた。
クリスティンにサポート手伝ってくれたら、緑化支援をしてあげると交換条件を提示して、それに揺らぐクリスティンが心配になった。

クリスティンの協力を得るために、メアリーはエチオピアまで行って、オアシス建設の手伝いをしたのに、裏切ってどうするの?
とまで思ったが、心配ご無用だった(笑)
土壇場で裏切りがあったら、人としてもダメだよね。クリスティン、誘惑に負けないでくれてありがとう。

メアリーの庭は彼女が望んだ通りに仕上がり、そして優勝。
結末はわかっているけど、おめでとう。
紙切れに書いた言葉を読み上げるメアリーの姿が印象的だった。

無名の人が、自分の好きなことをやり切って世に認められる姿。多くの人は共感を抱くだろう。
その人がスゴイのではなくて、みんな一人一人が同じように「好き」を突き詰めていくと、この映画の主人公メアリーと同じく、その道のプロになれるということが、わかったと思う。

それから、この映画でもう一つ興味深いのが、信じたこと、望んだことをメアリーは引き寄せて叶えました。
いわゆる引き寄せの法則です。
願いを叶えていく姿や、植物や景色を意識しながら見ると、色んな角度で楽しむことができる映画でした。


庭と暮らせば BROCANTEスタイルの庭づくり [ 松田行弘 ]

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