地味キャストだけど侮れない『オンリー・ザ・ブレイブ』の感想とレビュー

2018年12月26日水曜日

映画

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新作映画コーナーの、オンリー・ザ・ブレイブ。

消防隊は、映画『バックドラフト』のイメージが強かったので、あまり気乗りしなかった&あらすじに惹かれなかったが観てみました。



作品情報

原題 Only the Brave
製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ
上映時間 134分

監督:ジョセフ・コシンスキー

出演者
ジョシュ・ブローリン
マイルズ・テラー
ジェフ・ブリッジス
ジェームズ・バッジ・デール
テイラー・キッチュ
ジェニファー・コネリー

あらすじ

怠惰に暮らしていた学生のブレンダン・マクドナウ(マイルズ・テラー)は、恋人の妊娠を契機にそれまでの生き方を改めようと地元の森林消防隊に入る。過酷な特訓に明け暮れる中、次第にチームを率いるエリック・マーシュ(ジョシュ・ブローリン)をはじめとする隊員たちと親睦を深め、彼らに支えられながら少しずつ成長していく。ある日、山火事が発生してブレンダンは仲間と消火に向かうが、山を覆うような巨大な火災になり……。
(シネマトゥデイ)


感想

面白かった。でも、見終わった後は胸が苦しくなりました。
(2013年にアリゾナ州で実際に起きた山火を映画化)
実話の映画は好き。
その人や出来事が実在(する)していたと分かるからなのか、感情移入しやすいし感動することが多いので。

それと、自分の涙腺が緩くなってるのも関係してると思う。

けれど、この映画はあまりにも悲惨。
なんであのとき、あの判断をしたんだろう。
あのまま動かなければ、もしかしたら助かっていたかもしれない。
常に正しくて、最善の判断をしなくてはいけない。それがどんなに過酷な状況下にあっても。
いくつもの事がそれぞれに作用して、最悪な状況を作ってしまったんだと思う。

あのとき、どんな気持ちで隊員達は緊急シェルターに入ったんだろう。
燃え盛る炎の中、温度はどのくらいに達していたのかな。
鎮火して、隊員達は灰になっていた。残っていたのは、緊急シェルター。
毎日のように緊急シェルター避難の訓練をしていたのに、使用虚しく山火事はシェルターの限界温度を超え、19名もの命が山火事によって焼かれてしまった。

アメリカでは山火事の発生が多く、ニュースで報道を目にすることも。

ニュースで報道されても、火災をどういう手順で鎮火させているのかわからなかったが、この映画は消防隊の仕事がどれだけ大変で、常に死と隣り合わせかを教えてくれた。

唯一の救いは、薬漬けになっていたブレンダンが消防隊に入隊して、人生をやり直していく姿。
スーパーで娘のためにオムツ類を買っては軒下に置いていく姿は見ていて微笑ましかった。
同僚ジェシーとの同居を機に、同僚達と絆を深めていくシーンは見ていて楽しかった。

子どものために家内の安全性に配慮したり、発熱したら買い出しに行ってくれたりと、実はめっちゃいいヤツだったという…

体温計がお尻用だったのは笑ったけど、そんなの売ってるって知らなかった(笑)

結局ダメで、他の同僚に連絡して助けてもらうというのも、皆がブレンダンを受け入れたということで、人として成長している証拠だとわかった。

同僚達との繋がりが強くなったからこそ、終盤に待ち受ける苦しい別れによって、そこまで描かれてきた出来事がより印象深く脳裏に刻まれた。

悲しいけど、いい映画でした。

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