映画『リズと青い鳥』感想とレビュー

2018年12月21日金曜日

映画

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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

今回は、京都アニメーション制作のリズと青い鳥。
この作品は上映映画館が限られていたことと、公開日数期間も短かったと記憶しています。
さて、本作はいかがなものか。

作品情報

公開日: 2018年4月21日
監督: 山田 尚子
映画脚本: 吉田玲子
キャスト: 本田 望結

あらすじ

北宇治高等学校吹奏楽部所属の鎧塚みぞれと傘木希美は、それぞれオーボエとフルートを担当する親友同士。高校3年生の二人にとって最後の出場となるコンクールで選ばれた自由曲「リズと青い鳥」には、オーボエとフルート掛け合いのソロパートがあった。希美はその曲が自分たちのようだと無邪気に話していたが……。
引用元:シネマトゥデイ

各方面(シネマ)高評価のようですが、私の評価は☆☆☆です。

リズと青い鳥は、テレビアニメの響け!ユーフォニアム第2期に登場したみぞれと希美のスピンオフ作品ですが、ユーフォニアムを観ていたせいなのか、ユーフォニアムのテンポが良すぎたのか…本作、なぜ映画化したの?
オープニング始まって早々に、話の展開が気怠く、ダラダラ感いつまで続くの? と思わず言いたくなりました。

どうした京アニ!

言わずもが、京都アニメーションなので作画は超キレイです。光の反射や細かな動き、ユンフォニアム同様楽器の演奏はいうことないくらい絶品でした。
そういったものがすごく綺麗だっただけに、ストーリーの流れの悪さが目立ち、始まって早々、あまり面白くないかもしれない、最後まで観れるだろうか? とさえ。

作中に登場する童話「リズと青い鳥」は、架空の物語ですが、劇中何度も登場します。
リズが庭にいる少女を見つけ、2人が出会うシーンを見た瞬間、メアリと魔女の花のシーンと酷似しているではありませんか!
そして気になったのが、リズと少女の声。
棒読み。
本田望結さんは可愛らしくて、子役からテレビで馴染みのある俳優ですが…
芸能人が声優をするのは当たり前になっていますが、今回は上手くいかなかったのかな。

映画『君の名は…』では、俳優さんが声優に挑戦しましたが違和感なく、見事な声でした。
そういう事例がありましたので、リズと少女の声はもう一度言いますが、残念。

みぞれと希美をリズと青い鳥(少女)になぞらえてストーリーが進んでいく。最初はみぞれがリズで希美が青い鳥でしたが、映画終盤で2人の立場が逆転する。
入れ替わると言う設定は面白かったし、それぞれのキャラクターの心の描写は繊細だった。
特に高校生で卒業後の進路(みぞれは希美と一緒にいたいから同じ大学を選択したり).、才能に対する嫉妬。
吹奏楽を続けて行く才能が自分にはないと感じている希美の気持ちとか…

部活を通して一体感や共感からきてるのもあると思うんですが、この年頃は同性でも、一緒にいたいというある種の相手を好きだという気持ちに、見ているこちらがもどかしくなりました。
口数の少ないみぞれの気持ちを、言葉を使わず動きや間で表現しきったのはすごい。

ユーフォニアムを見てある程度の土台がなければ、初めて見た人にはわかりにくいかも。
初見の人は、本編を観てからこの作品を観た方が楽しめるような気がします。

何回か観ると印象が変わるようですが、また観たいかというと、今は良いかな、いつか機会があれば観ようかなと思う程度です。
(リズと青い鳥を好きな人ごめんなさい。期待していただけに、自分でもショックでした)


2019年4月19日に『劇場版響け!ユーフォニアム』が公開されるので、個人的にはこちらの作品に期待したいです。
劇場版の公式サイトはこちら






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